「ローズウォーター」や「ラベンダーウォーター」のように、香りの名前がついているのに水やウォーターという名前がついている商品を見かけたことはありませんか?それは、芳香蒸留水(フローラルウォーター)というものです。
芳香蒸留水は、精油を水蒸気蒸留法で抽出する際に副産物として得られる水です。芳香植物に蒸気をあてたり水とともに沸騰させると芳香成分が気化され、やがて冷却管により冷やされると、油(脂溶性成分)と水(水溶性部分)に分離されます。その油の部分が“精油”となり、水の部分が“芳香蒸留水”となります。
芳香蒸留水は古くから使用されており、17–18世紀ころまでは重用されていましたが、香料産業の発達に伴い、精油が一般的に使用されるようになりました。副産物である芳香蒸留水はあまり使われず、使い切れない分は捨てられるようになってしまったようです。
芳香蒸留水は、フローラルウォーターやハーブウォーター、ハイドロゾルとも呼ばれ、化粧水、リネンウォーター、ルームミスト、浴用水、海外では飲用としても使われています。
アロマテラピーでは蒸留水の代わりに芳香蒸留水を利用するなど、最近でその利用方法も見直されてきているようです。