冬から春への季節の変わり目の時期では、段々と暖かくなってきて、ぼーっとしてあれこれ考えることも増えてきます。日照時間も長くなることから体のリズムも狂いやすくなる季節です。
季節の変わり目で生活環境が変わると、「ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう」と仕事やプライベートのことで不安が大きくなってきます。
そんなときは、目の前の事、いま起こっていることだけに集中してみてください。
例えば、左右どちらかの手のひらを目の前に持ってきてください。それから、息を大きく吸って口をすぼめ、長く、均等に息が当たるように、手のひらに吹き続けてください。できるだけ長く、均等にです。
さて、息を吹き続けている間、どんなことを考えていましたか?
「長く、均等に吹くこと」にひたすら集中していたのではないでしょうか。あるいは、「手のひらに息が当たっている感覚」を、意識し続けていたのではないでしょうか。それ以外のこと、たとえば昨日の夕食や明日の仕事のことには意識が向かなかったはずです。さらに、「息を吐くことはいいことだ・悪いことだ」などといった評価や判断もしていなかったのではないでしょうか。
今、この瞬間に知覚しているもの、湧いてくる感情、渦巻いている思考に意図的に意識を向け、それに対し、よい・悪い、好き・嫌いなどの価値判断をしない。ただ認識し、観察し続ける。
あれこれ考えず、ただ目の前のことだけに集中してみると、その不安も軽減されます。軽減されるだけで、滞っていたことがすっきりしてきます。周りも見えてきます。客観的な判断ができるようになってきます。
その瞬間、瞬間で、目の前のことに集中できてくると、おのずと道は開けてくるでしょう。