中世の頃、南フランスにあるグラース地方は、手袋製造の中心地で、皮革をなめし、手袋が作られていました。香り付き手袋の流行により、この地で作られる手袋にも香りがつけられるようになりました。温暖で周囲は芳香植物にあふれ、香料の生産にも適していました。その後、香料産業は手袋製造から分離し、グラースは香料産業の中心地となり世界に知られる「香水の都」となり、多くの香料会社が設立されました。
この2つの事業部は、顧客も全く違うこともあり、業務上交わることが少なく、まるで別会社のようです。しかし、どちらも事業部内の組織はほぼ同じで、大きく営業、研究、マーケティング、製造、法務(レギュレーション)に分かれています。
日本の市場では、2者間での売り上げの割合は、フレーバー90~80%に対し、フレグランスが10~20%になっています。これは、日本ではあまり香水の市場がないためというのが大きな要因です。きっちりとしたデータはありませんが、欧米では、フレーバーとフレグランスの売り上げの割合はほぼ半々のようです。
また、フレグランスでは、ここ数年P&Gなど外資系メーカーの台頭により、国内生産が少しずつ少なくなってきています。外資系メーカーの台頭=製品の香りも欧米風になってきており、日本人の嗜好もより欧米よりになってきています。実際、洗剤、柔軟剤などは、優しい香りではなく、エッジのきいた香水調の香りが増えています。
