香りによる空間演出

10年ほど前に、Mart族が発端になったと言われるダウニーブームなどにより、香りによる空間演出も話題になってきました。

香りは個人で楽しむものから、差別化の一つの手段である空間演出をする時代になって来たのかもしれません。

「香りによる空間演出」の目的は大きく3つに分けられます。

①ブランディング・ブランドセント
②空間演出
③消臭

1. ブランディング(ブランドセント)

ブランディングとは、商品やサービスを差別化し、ユーザーからの共感を得て信頼関係を築いていくマーケティング戦略の1つです。ブランドの要素の1つとして香りを加えるのが、いわゆる「香りによるブランディング」や「香りマーケティング」と言われています。

特にアパレル業界では、この手法が多く用いられ、いくつものブランドでブランドセント(Brand Scent)として、香りで店舗演出をしています。

ブランドを構成する要素には、「ネーミング」「色」、「音・音楽」、「キャッチコピー」などがあります。そこに、「におい・香り」も加えられるわけです。

すなわち、「香りブランディング」を行うには、マーケティング・ブランディングに深い知識が必要です。そこまでの知識がない場合は、ブランドコンセプトをしっかり把握し、担当者とじっくり「香りブランディング」を作り上げていくことが大切です。

ブランドの構成要素は、五感の観点からは主に「視覚」「聴覚」によるものですが、そこに「嗅覚」も加わることで、「五感マーケティング」と呼ばれるようになっています。

「ブランドセント」をつくる際には、「商品ラインナップ」、「業界・会社のイメージ」、「顧客層(性別・年齢・収入など)」なども参考にする場合があります。

【主な業界】
アパレル、アクセサリー、高級ホテル、フィットネスジム、カーディーラーなど

2. 空間演出

来店客の第一印象にアプローチするのが、空間演出(香りのおもてなし)となります。特にエントランスエリアでの演出が主になります。

店舗のこだわりのポイント(店内の色調、キーワード、地方、季節、企業・ブランド・商品イメージなど)を香りで表現します。

季節などにより店内商品・装飾の変更に合わせて、香りもかえることで空間コンセプトが統一され、お客様との一体感も得られます。

ロイヤルユーザー向けには、香り変更することでお店の印象が変わり、ちょっとしたリニューアル感も味わえます。

【主な業界】
ショールーム、リテールショップ、ウェディング、イベント会場など

3. 消臭

店内に不快な臭いがあると、店舗イメージまで悪くなってしまいます。空気清浄機は消臭効果もありますが、店舗など広い空間や人の往来が激しい所では、その効果は低くなってしまいます。

また、嫌なにおいにより従業員のモチベーションも下がる場合があります。

調理臭などは、飲食の場では嫌なにおいではありませんが、アパレル・ジュエリーなどのお店で近隣の飲食店の調理臭が強くにおってしまうとお店の雰囲気を邪魔してしまうケースもあります。

【主な業界】
・たばこ臭対策…アミューズメント、喫煙所、バーなど
・糞尿臭…店内トイレ、病院、介護施設、ペットなど
・調理臭…モール内などの店舗など
・施術臭…美容院、バーバー、エステなど

実際の導入の際は、どれか1つの目的だけでなく、場所により店舗により2つないし3つの目的が混在することがあります。お客様の動向や季節、差別化、嗜好性、、、うまく活用して販促に役立てていただくようお願いいたします。

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